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誰にだって表と裏はある。あなたは、どちらの顔が好きですか?
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駐輪場を通り抜けようとしていると、一人の女性が私に向って小さく手を振ってきた
いったいこんな私に手を振るなんてどこの誰だろうと思った
振り向くとそこには4年前、私が好きだった人がいた
突然過ぎて何を話せばいいかわからなかった
彼女は昨日もここですれ違っていたと言った
私が気付かなかった、無視されたから今日は手を振ってみたという
普段歩くとき人と視線が合わないよう、全てをぼかして遠くを見ながら道を歩いている
だから私は気付かなくて当然なわけだが、どうしてか彼女に対して謝ってしまった
それから私は逃げるように「大学おめでとうございます」と笑いながら頭を下げ、その場を去ろうとした
しかし彼女は戸惑いながら「ありがとうございます」と私に言ってきた
雰囲気が逃げれない感じを受けたが、それでも「おめでとうございます、おめでとうございます」と言って私は急ぎ足で逃げた

それもそうだ
彼女は高校時代一生懸命勉強したのだろう
そして自分の行きたい大学に入った

私は違う
私は遊んでばかりいて今頃後悔している
それなのに、後悔しているはずなのに、たとえネットだとはいえ、そこで多くの人たちに出会えたことには後悔したくないという気持ちもある

彼女とは4年前、同じクラスのテストのライバルであった
休み時間、彼女は私が寝たふりをしているといつも頬を抓ったり脇を突いてきた
それが毎日続いたもので、私もそれに鋭敏になり回避できるようになった
それに気づいてか、前期中間テストで数学勝ったらいいよと言ってきた
ということで、猛勉強して数学学年8位になって彼女に勝った
今まで勉強してもこんなにいい成績をとったことがなく、勝負だったからということで自分で納得した

勝負には勝ったのだから彼女は抓ったり突いたりしなくなった
しかし、こんどは期末で一科目でも勝てたらいいよと言われてしまった
期末だから技能科もあってやばい、って思った
休む暇もなく勉強に明け暮れた
そのかいもあって、5科目、9科目ともに平均が90をこし、すべてにおいて彼女を勝った
これも彼女のおかげなのか?とおかしくも感謝した

この話をしだすと止まらないから置いておいて。

彼女とは同じ班だった
前期の一大イベント、修学旅行で彼女が班長
私は副班であった
その時の班に一人障害を持った男子がいた
そのこがいうことを聞いてくれないと彼女は私に相談してくることが一度あった
その時彼女は泣いていた
私は誰であろうと泣かれると弱かった
自分なりに話した
泣きやんでもらえるよう話した

そして修学旅行がやってきた
もう二度と彼女の泣くところを見たくなかったので、その男子に十分に気をつけるつもり、だった
それなのに、結局失敗した
予定で回るはずだった清水寺にいけなかった
これも自分のせいだと思った
自分が情けなかった
悔しかった
京都からの帰り、彼女は泣くことはなかった
反対に私は心で泣いていた
帰宅すると、その日発売だった倉木麻衣の「明日へ架ける橋」を買い、自分の部屋で歌いながら思いっきり泣いた

私のことはいいとして、彼女は本当はどんな気持ちでいたのか、わからないまま時間は過ぎていた

気づけば高校受験が近付いていた
3年生は皆忙しくなっていた
あの高校に行きたい
あそこいいよね
皆がそう言っているころ、私は自分の行きたいはずの学校を選べずにいた
友達に聞かれれば担任、塾の先生から何度も言われた学校を言っているだけだった
夏、三者面談で私は第一希望を担任に辞めるよう言われた
○○は(第三希望の学校)だよね?
どうしてだろう
塾長からも第一希望でなく第三希望のところを勧められた
第一希望のほうが学力的には今でも十分
反対に第三希望は模試の結果でも入れるか否かの危ない場所
たしかにモチベからすれば自分より上の学校を目指すほうがいいだろう
しかし、本人が行きたいと言っているところを辞めさせてでも行く価値があるだろうか
塾とすれば看板になるかもしれない
だけど学校までも進めるのはどうして?
わからないまま私は過ごした

秋、文化祭
文化祭には合唱コンクールがあった
私のクラスは酷く荒れていた
いつも男子は責められていた
それも仕方がない
学校を仕切れるほどのボスが私のクラスにいたのだ
練習、男子の半数は参加しなかった
本番では適当に歌っていた
もちろん、びりっけつになったが。

文化祭にはもう1つ、体験授業というものがあった
そこでは近所のおじさん、おばさん、おじいさんにおばあさん
たくさんの人たちにいろいろな技術を教えてもらうことだった
3年生ともなれば1、2年生を引っ張らなければならない
私は水墨画のリーダーになった
なりいきでだが。
彼女も違い箇所のリーダーになっているようだった
リーダーは講師となるご近所さんたちのお出迎え、それとちょっとした文章作成が仕事だった
文章を書くのが苦手な私はある知恵しぼってそれらしい文章を書いて当日に読んだ
水墨画のほうは、毛先が割れてしまって思うような作品にはならなかったが、それでも楽しめた

私の学校では道路をきれいにする仕事が行われていた
総合化の時間を使って草むしりをしたり、掃いたり、プランターで花を育てたり、といろいろなことを分担して行っていた
(総合化では環境や福祉、他にも色々な分野に分かれてレポート作成もさせられていた)
毎週放課後に水やりだけは班ごとに当番制となっていて、どこの班も必ずすることになっていた
秋に番が回ってきたとき、これを女子と男子に分かれて水やりをするのだが、あいにく私の班のほかの男子はさっさと帰ってしまった
ペットボトルに水をいれ、リアカーで何本も一人で運んだ
一人だったために1時間どころでは済まなかった
あいつら呪ってやる~とか思いながら教室に鞄とスポバを取りに行った
席に戻ると1枚のメモ用紙が置いてあった
表に反してみると、班長である彼女から「ごくろうさま」と一言あった
仕事だからやっただけなのに、こういう一言があるだけで全然違った

私は、彼女のこういうところにも惹かれていったのかもしれない

冬、彼女とは違う学校を選んだ
私は結局は担任、塾長に言われるがままにその学校を受けた
前期は気持ちのいいほど思いっきり滑った
後期で奇跡的に入れたようなものだ

そのころには班が変わっていて、班では私以外全員が前期、私立単願で受かっていた
そのせいか後期で受かった私に笑顔でおめでとうって言ってくれた
その時だけは、あの高校に合格して本当に良かったって思えた
本当は合格が決まった直後に雪が降る中ウィンドブレーカーを着て真っ先に塾に行っていた
だれでもいいから祝ってほしかった
塾長も、他の講師も合格発表日には朝から皆を待ってると言っていた
けどいなかった
雪のせいだろう
誰もいなかった
それなら中学で一言もらおう
午後から合格した連中は1つの教室に呼ばれて校長からお祝いの言葉をもらうことになっていた
けどそれも貰えなかった
これも雪のせいだ
雪で大変だろうという心配りだった
だけど私はそんな心配りいらなかった
家族からは祝ってもらえたとはいえ、あの学校を進めてきた本人たちから、その日に何も言ってもらえないのが寂しかった
だからクラスの班の子たちからおめでとうって言ってもらえたとき、泣きたいぐらいに嬉しかった

なんかまたどんどん斜め路線になっていますね
もうどうまとめていいかわからなくなりました(汗

あまり彼女について書いていませんが、内面が好きだったのですよ
そして中学時代は勝っていたのに高校で遊んでる間に抜かされた、というわけです
それを噂で聞いた時はその日一日が辛かった
何にも手がつかなくて、おかしかった
それが落ち着いてから2年ぶりに彼女に会ってしまった
私は今ものすごく燃えています
心だけ昔に戻ったかのように集中力が高まってきています
もう負けてしまったけれど、中学時代のように誰かと競うわけでもないけれど、彼女に会ったことで何かが動いた

こんなことを書きたいがために2時間以上も費やしてしまったが、起きたら最高の自分がいる
そんな気がする
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霜月はるか ボーカルワークスアルバム第4弾 「星空アンサンブル」 - 2011.2.23(水) On Release

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